活動の報告

神戸市営住宅の解体工事における事前調査で重大なアスベスト調査漏れが発覚しました


 神戸市営住宅の解体における事前調査で重大なアスベスト調査漏れが発覚しました。
 兵庫県保険医協会では、神戸市中央区の下山手住宅4号棟の解体アスベスト問題について、リスクコミュニケーションに基づく住民説明や法を遵守した安全な除去について模範を示すように最初から申し入れていました。
 10月13日に事業主である神戸市建築住宅局住宅建設課、請負業者の春名建設、アスベスト除去のK&Sマテリアルらと協議しましたが、「レベル1,2は無く、レベル3だけである」との説明を受けました。
 しかしながら、保険医協会では前もって設計図書を入手し、中皮腫・じん肺・アスベストセンターに調査を依頼し、得られた情報より、神戸市に対して「電気室の吹き付けレベル1」の可能性を質問したところ応答はなく、他の箇所の指摘に対しても回答は無しというまことにお粗末な調査内容が明らかとなりました(後日、神戸市の住宅建設課長が調査の不備を認めて、調査のやり直しを約束しました)。
 大気汚染防止法では事前調査の報告は、請負業者ではなく事業主である神戸市の責任となります。公共事業において、このようにずさんな有様ではとても模範を示すどころではありません。
 身近な解体工事について、「アスベストは大丈夫か?」と役所へ問いかけて、住民が注目していることをアピールしましょう。


<