活動の報告
旧夙川学院短期大学解体工事に伴うアスベスト粉じん飛散による周辺地域の発がん過剰リスクについての報告書
中皮腫・じん肺・アスベストセンター事務局長 永倉冬史
この報告書は、解体工事現場から発生したと考えられるアスベスト粉じんにばく露した周辺住民の、工事期間中の発がん過剰リスクを推定するため、中皮腫・じん肺・アスベストセンター事務局長の永倉冬史氏が作成し、西宮こしき岩アスベスト裁判において、裁判所に提出されたものです。
本件のような違法解体に伴うアスベスト飛散において、住民はほとんど証拠を有しておらず、裁判に訴えたとしても健康被害を立証することはほとんど不可能であり、このようなアスベストに特有な課題に対して、様々な状況証拠や文献資料に基づいてアスベスト曝露による健康リスクを検証することは極めて重要です。
今回の判決では、解体時には相当量のアスベストが存在し、その一定量が飛散したことが事実認定されたにもかかわらず、西宮市は事後対応についての協議を拒否し続けています。
今後の被害拡大を予防するために、この報告書などに基づいた専門家による検証がなされ、その結果が公表されることが求められます。
旧夙川学院短期大学解体工事に伴うアスベスト粉じん飛散による周辺地域の発がん過剰リスクについての報告書 中皮腫・じん肺・アスベストセンター事務局長 永倉冬史(PDFファイル)