活動の報告

西宮市長、西宮市保健所長、西宮市教育委員会教育長から回答がありました



 2019年12月27日、西宮市長、西宮市保健所長、西宮市教育委員会教育長に対して行いました、アスベストの飛散があった旨の公表を求め
た要望書に対する回答がありました。
 回答内容は、神戸地裁での判決内容を恣意的に引用し、健康被害がない以上、要望には応じられないというものでした。
 しかしながら、裁判において立証できなかった健康被害をあたかも「被害がない」と立証できたかのように評価する行政の手法に納得で
きません。
 すべてを司法に丸投げするのでは行政としての役割を放棄していることになります。
 古い話ですが、大阪空港で夜間飛行差止め訴訟において原告が敗訴したにもかかわらず、当時の国交大臣が即刻夜間飛行を禁止して現在
に至っています。当然、司法と行政とはその役割を異にしています。
 判決で示された「解体時には相当量のアスベストが存在し、その一定量が飛散した」ことは、設計図書の証拠に基づいて立証された事実
であり、一方、健康被害や損害賠償は証拠がなく立証に至らなかったことを意味しています。
 仮に「健康被害がない」ことが立証されたのであれば行政の言い分は納得できますが、健康被害が生じるか否かは、長期にわたる潜伏期
間を経て判明するものであり、現時点で「健康被害がない」と断定できるものではありません。
 西宮市のあまりにも市民に寄り添おうとしない姿勢には憤りも感じますが、私たちストップ・ザ・アスベスト西宮は、あきらめることな
く、建物解体によるアスベスト飛散を防ぐ取り組みを進めてまいります。


要望書(PDFファイル)


回答書(PDFファイル)


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