活動の報告
西宮市長から回答がありました
西宮こしき岩アスベスト訴訟の判決を受けて、5月27日に行いました西宮市石井市長との面談の際に提出した要望書に対し、
西宮市長からの回答が6月18日付けでありました。
回答書の内容は、裁判の結果には一言も触れることなく、傍観者的な内容に終始しており、極めて残念な内容と言わざるを
得ません。
私たちは、訴訟の結果を吟味し、アスベストの飛散を防ぐための仕組みづくりを西宮市とともに作っていきたいという思い
で、あえて控訴をしないという選択を行いました。
これからも、アスベスト飛散を起こさせない仕組みの実現にむけて、声を上げていきたいと思います。
2019年5月27日(月)提出の西宮市長への要望内容
西宮市長 石井登志郎様
「ストップ・ザ・アスベスト西宮」代表 上田進久
弁護士 室谷悠子
中皮腫・じん肺・アスベストセンター 永倉冬史
市長におかれましては就任後1年が経過し、様々な問題に奮闘なさっておられることと存じます。
私たちは住民の健康や安全のため日々取り組んでおります。
「西宮こしき岩アスベスト訴訟」では、私たちは真実を解明するために提訴しなければならないというやりきれない思いの
一方で、今後のアスベスト飛散防止のために改善の糸口となる判例が示されることを強く望んでいました。
判決において、主文では原告の請求は棄却されたものの、判決理由には原告の求める事が示されていました。
現在、第5次総合計画には学校や公共施設の再開発が含まれており、現状の西宮市の飛散防止対応では法を遵守した安全な
工事が保障されていません。
そこで私たちはアスベスト飛散防止の仕組みつくりに取り組むことが急務であると判断しました。
石井市長にはこの考えをご理解いただき、是非ともリーダーシップを発揮されることを願っています。
概略としては、リスクコミュニケーションガイドライン(環境省)を軸に、現実的な問題を考慮して、より安全な仕組み
(条例や指針の制定等)を実現するというものです。
その作業の手順や検討を行うメンバーなどについてご検討下さい。
また、判決において示されたアスベスト曝露による健康被害への対応や、行政の責務や設計図書の取り扱い等の調査権限に
ついての見解をお聞かせください。
さらに、訴訟に至る原因となった「西宮市が最後まで調査を拒んだ理由」について検証することは市民にとって重要である
と考えています。
今後共健全な西宮市の実現に向けて活躍されることを期待しています。