活動の報告


地裁判決に対する原告団の態度決定について

~旧夙川学院短大校舎解体工事でのアスベスト飛散問題の訴訟は控訴をせず、飛散防止体制を実現することに注力します~

「西宮こしき岩アスベスト訴訟」では、原告一同迷うことなく目標に向けて歩むことが出来ました。
これは、皆さまからの多大な励ましとご支援のお蔭であると心より感謝申し上げます。

ほとんど解体が終わった後の提訴で、悪条件は十分承知の上で自主的に集まった原告は、義憤に留まることなく、
アスベスト飛散防止の改善策が示される事を目標にしていました。

判決は、被害を立証する壁は厚く、請求は棄却されましたが、判決理由には重要な事が示されていました。
設計図書の重要性を認め、行政の消極的な調査権限の不行使を戒める内容でした。
これらは、今まで行政が耳を傾けようとしなかった事項で、今後全国の自治体において判例を示すことができます。

この機会を逃すことなく、飛散防止のしくみづくりを実現するために精力を注ごうと、原告の意見が一致し、ここ
に「控訴しない」ことを決定しました。

アスベスト問題は、潜伏期が長く、子どもたちの将来を考えて、今できる事を実行しなければなりません。
これからも皆様方とともに、この問題に取り組んで行きたいと思いますのでご協力をお願いいたします。

2019年5月7日 原告代表 上田 進久

【予告】
アスベストを飛散させない制度を求めて、西宮こしき岩裁判報告集会を開催します

日時:2019年6月23日(日)午後1時より
場所:夙川公民館
※詳細が決まり次第、あらためて当ホームページで発表します。