活動の報告
こしき岩アスベスト訴訟の神戸地裁判決が出されました
2019年4月16日(火)、神戸地方裁判所において「こしき岩アスベスト訴訟」の判決が出されました。
結果は、健康被害を生じさせるほどのアスベスト飛散は無かったとして、 原告の請求はいずれも棄却となりましたが、
一方で、設計図書によりアスベストの存在が確認できたとして、必要な対策を講じない違法な解体工事により、一定量の
アスベストが周辺環境に飛散した事実は認められました。
また、西宮市の対応について、夙川短大校舎の建築年代から、アスベスト使用を疑い、設計図書を確認することで、容易
にアスベストの存在は把握できたはずであり、また、解体業者の調査能力についても、一定の疑問を抱くべきであったと
して、大気汚染防止法及び県の環境保全条例の趣旨に十分に即した妥当なものであったと断ずることはできず、市の対応
の不手際を認めました。
今回の判決については、もう一歩踏み込んでほしいという気持ちもありますが、アスベスト飛散の真相解明や西宮市のア
スベスト対策に関する問題点を明らかにするという点については、評価できるところもあり、結果を踏まえて今後の対応
を検討してまいりたいと思います。
※今回の判決について、多くのメディアで報道がありました。