2017年6月20日(火) 「第5回口頭弁論が行われました」
2017年6月20日(火)神戸地方裁判所204号法廷において、こしき岩アスベスト訴訟の第5回口頭弁論が行われました。
冒頭、前回の口頭弁論において、西宮市弁護団が欠席した事について意見を述べる機会が認められ、原告団の思いを
表現し、今後はこのようなことがないよう誠実な対応を求めました。
これを受けて、西宮市委任弁護団の代表から謝罪の言葉がありました。
次回口頭弁論は、2017年8月22日(火)午後2時から神戸地方裁判所において開催予定です。
この裁判を通じて、建物の解体に伴うアスベストの飛散問題に対して、市民の皆さんが大いに関心を持ち、行政や事
業者が市民の安心安全を第一に守る社会の実現にむけて、引き続き取り組んでまります。
原告を代表して意見を述べますが、この発言が許された事を有り難く思っています。
まず初めに、4月18日の裁判において西宮市が委任した代理人である弁護団が欠席した事は、まことに遺憾であります。
その日は、原告の一人が証言台の前に立ち意見陳述を行いました。
私はそのすぐ後ろの傍聴席で聞いていましたが、空席に向けて意見陳述を続ける状況に、大きな失意と共に強い憤りが湧き
上がってきました。
その後私たちは、市が委任した弁護人の位置づけや全員が感じた西宮市に対する失意や憤りの理由について話し合いました。
原告としては、市が委任した弁護人は西宮市行政の行ったことについて弁護する立場にある事は十分承知しています。
しかしながら私たちは、原告である以前に西宮市民であります。
市民生活において違法行為の無い安心安全で健全な社会が実現し維持するするために、弁護士という専門的立場で考えて
いただくようにと主権者である多くの市民が委託しているとも考える事ができます。
その大義については決して軽視することなく常に念頭にあるものと信じています。
これからの裁判において、違法行為についての検証や真実を明らかにするために、誠実に対応されます様お願いいたします。
原告代表 上田 進久