ストップ・ザ・アスベスト西宮
「西宮こしき岩アスベスト裁判結団式」
7月24日結団式に出席した。あまりに忙しい日常の中の一日。一月前から決まっていた結団式。いよいよ、という気持と、日常
の流れの中の普通の気持が交錯した。カメラが初めて入っているのを見た越木岩神社の二階。室谷弁護士がワンピース姿だ。やはり
いよいよだ。室谷弁護士が用意してくださっていた「提訴にあたってのメッセージ」を読みながら、これに対するメンバーの方の意見
を聞きながら、いつものように、怒りがむくむくと湧き上がってきた。大人たちが勝手に汚した環境によって、「いかなる選択肢もな
い子ども」がアスベストの暴露にさらされるかもしれないのだ。
淡々と会が進行してゆく中で、その怒りが向きを変えたのは、アスベストセンターの永倉氏が語り始めた時。永倉氏の言葉はレクチャー
でもあり、結団式への応援でもあった。「現在中皮腫とアスベスト禍による肺がんで亡くなる人は年間約9,000人。交通事故の死者が
4,000人です。この数は2035年まで右肩上がりで増えてゆく。平成40年ころには、ピークの280万棟の建物の解体が見込まれている。
東北大震災で津波の被災地であの広大な地域でアスベストの専門家はたったの3人でした。このアスベスト禍を防ぐには市民の声しか
ない。}いつも犠牲になるのは市民。それは住民であり、作業員でもある。私たち市民が決して諦めず声を発してゆくしかないのだ。
そのためにも、やはり、もっとアスベストについて学ばなければ。ところで、室谷弁護士の兄ベンの弁護士の方の厳しい現状分析は
説得的だが、室谷弁護士のいつもの明るい前向きな表情こそ、諦めない私たちに必要だ、と感じた。明るくにこやかに行こう。
(Y E)